「ワールドトリガー」12巻を読んだ感想と考察【ネタバレ注意】
ボーダーのアイドル、那須さんが表紙!
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ついにワールドトリガーの単行本12巻が発売されました!パチパチ!
混戦状態が続くB級ランク戦第3戦!! 遊真・村上・熊谷の攻撃手3人が激突する西岸では、那須隊の狙撃手・日浦が均衡を崩す鍵に...!? 一方の東岸側では、那須を中心に射撃戦が激化!! 白熱する勝負の行方は!?
表紙の那須先輩が美しい!色白の那須さんに紫が生えますね。表紙と逆さまを向いて体を丸めつつ、トリオンキューブに囲まれている姿が何とも神秘的です。
那須さんの髪色、アニメは白の強い金髪みたいな色でしたが漫画の表紙だと赤の強い茶髪という感じでしょうか。個人的には表紙で使われている色の方が好きです、はい。
※というわけで12巻を読んだ感想を書いていますが、「ジャンプの本誌で掲載されている最新話である113話まで読んでいる」前提で書いています。単行本派で本誌を読んでいない人にはネタバレになるので注意してください。
一番のお楽しみ、おまけページ
★ワールドトリガー 12巻より
もっぱら単行本を読む楽しみは背表紙の内容とおまけページの内容にあるので、早速おまけ部分から言及していきます。
一番気になった内容は「B級ランク戦ルール」のページ。漫画の中でもある程度の説明はされていますが、作中では説明されていなかった内容がいくつか書かれていますね。(僕の記憶違いだったらすいません)
1試合の制限時間は45分〜60分
作中の解説も那須隊が「時間切れを狙った作戦をしようか〜」みたいなセリフを話していましたが、このルールに則った上での会話だったんですね。
「45分〜60分」といった具体的な制限時間についての説明はされていなかったと思います。那須隊の選んだ河川敷Aは大きな橋で分断されていて地形も広かったので、プランのひとつに時間切れも考慮されていたのかも。
事前にメテオラを装備していたのは橋を爆破して敵部隊を分断させるという目的以外にも、相手の移動を邪魔することで時間稼ぎをするという目的も含まれていたということでしょうか。
チームランク戦でも個人ランク戦と同じく個人ポイントの増減がある
これは作中で説明されてなかったですよね?
ボーダーの隊員は個人ポイントで順位付されているし、読者の方も「誰が個人◯位なのかな〜、誰が射手の◯位なのかな〜」みたいな具合で楽しみにしている要素のひとつだと思います。
僕の勝手な思い込みでしたが、あくまでランク戦は部隊の順位を決めるためのものであって個人ポイントには関係しない。個人ポイントを決める要素は「防衛任務での成果」と「個人戦の勝敗」のみだと思っていました。チーム戦でも増減があるということは、点取り屋と呼ばれるエースや比較的生き残りやすそうなスナイパーあたりが個人ポイントを上げやすそうです。
「敵を撃破すれば個人ポイントが増える」とか「撃破されると個人ポイントが減少する」といった細かいところまでは書いていないのでわかりませんが、チームの点取り屋が個人ポイントを上げやすく個人順位も上位になりやすいということですね。現に、12巻の背表紙で熊谷ちゃんの紹介がされているのですが
「那須さんのガードにまわることが多いため個人ポイントは高くないが・・・」
★ワールドトリガー 12巻より
という文章が。防御や囮に回る人はポイントが低く、点取り屋がポイントは高くなるという仕組みなんですねー。
ちょっと話が飛びますが、これを読んで冬島隊のスナイパーである当麻が個人総合順位4位ということに納得。冬島隊ってトラッパーとスナイパー2人という異色な組み合わせでA級2位という化け物じみた隊なんですけど、トラッパーは攻撃手段が乏しくてサポーター役って感じがしそうなので(大規模侵攻でスナイパーをワープさせててたり)必然的にスナイパーである当麻一人が点を取ることになると思うのですが、それだと個人順位が高いというのも頷けます。
単純に当麻の実力が高いというのもありそうですが射撃訓練をサボってたりする所を見る限り、サボってる分を防衛任務やチーム戦で個人ポイントを稼いでいそうな気がするんですよね。
「一人では点が取りにくい、仲間に点を取らせるようにする役目が強い」といった説明がされていたシューターですが、そんな補助の役割が強いシューターで個人総合2位になっている二宮隊長って相当な実力なのでは。。。流石アステロイドをスタイリッシュ分割できるだけのことはあります。
ステージの戦闘区域を離脱した場合も自発的にベイルアウトしたものと同じ扱いになる
★ワールドトリガー 12巻より
具体的な説明はありませんでしたが、ユウマが川の中で村上を倒した際に「川に流されて戦闘区域外に出てしまうのか」といった解説がありました。これのことだったんですねー。
那須先輩のファンなら読んでおきたい!
★ワールドトリガー 12巻より
これまたおまけページより。ランク戦で戦った「荒船隊」「諏訪隊」「来馬隊」「那須隊」の作戦室が書かれています。
背表紙では那須隊のメンバーそれぞれの紹介が書かれているのでこちらも注目。那須さんがボーダーに入ったキッカケなんかが書いてますよ!
一番の見どころはアタッカーの三つ巴!
★ワールドトリガー 12巻より
ここからは 本編についても言及していきます。
表紙の那須さんが美しい!那須さん可愛い!那須さん可愛い!なんて言いつつ、やっぱり12巻で1番の見どころはアタッカー同士の戦いですね。
村上のサイドエフェクトを前に個人戦で敗北してしまったのユウマが、その後リベンジを果たすまでに必死に策を練る姿が印象に残っています。大規模侵攻で連れ去られたレプリカや亡き父有吾との思い出から相手を倒す手立てを発見するエピソードは感動物ですね。レプリカ先生はよ帰ってきてー!
核心をつく太刀川さんの解説
★ワールドトリガー 12巻より
僕がワールドトリガーに好きになった大きな理由でもある「やる気や根性、気持ちの強さが実力に直結しない」という点。
太刀川さんの言うとおりこの漫画は「戦力や戦術」がモノを言う世界なので少年漫画でありがちな「気合でいきなり主人公が覚醒、急成長して大逆転」といったありきたりな展開が起きないのが他の作品にないよい所だと思っています。
いくら個人が強くても1対複数じゃ数の優位に負けてしまうし、どんな強者でも格下に「10回中1回は負けてしまう」といったリアルな戦力差が描かれているのがイイ!どの戦いも理屈が通っていて、合理的に話が進んでいくので納得しながら読めるんですよねー。
太刀川さんは勉強ができなくて大学の単位がヤバイとかお菓子食べながら解説したり不真面目な部分が目立つけど今回の解説で見せたような「勝負事に関しては筋の通った話をする」といった真面目な一面はギャップがあって魅力的ですよね。流石個人総合1位です。
ヒュースの策を聞いた二人の表情
個人的に気になったシーンのひとつ。お前だったらどうするのかと尋ねられたヒュースの回答に神妙な表情を見せる玉駒第一の2人。
とりまるせんぱい「ほぅ。なるほどな。」
こなみせんぱい「なかなかできるじゃない、こいつ」
なんて思ってそうな表情。実はヒュース、遠征で攻めてきたエリートなだけあって戦術ができる凄いやつだったりするのかも。本誌でやっている4回戦では迅とヒュースが玉駒第二の勝敗で賭けをしていますが、もし玉駒第二が勝ったら「あいつら(玉駒第二)に戦術を教えてやってくれー」なんて展開があったりして?
みんな大好き二宮隊長が登場
★ワールドトリガー 12巻より
ついに登場、オサレなスタイリッシュ分割こと二宮隊長。本誌で出てきた時は「出水より上のシューターが居たの?!」と驚きました。
それはさておいて、個性的過ぎていじられまくってる二宮隊長ですが隊員であった鳩原のことをずっと調査してたり「この馬鹿がそんな大層なことできるわけない」と部下の性格を把握しきっているあたり、上から目線で話をしたりする口の悪さとは逆に結構思いやりのある人物なんじゃないかと。実際、上から語れるだけある実力の持ち主ですしね。
あの発言がまさかの伏線だったなんて
★ワールドトリガー 12巻より
本誌の4回戦を見てもらっての通り、元A級レベルの隊相手にボロ負けしそうになってる玉駒第二。さすが「真の悪」。この時の不謹慎な発言が現実になろうとしている。。。発言までも真の悪。
とりまる先輩の発言
★ワールドトリガー 12感より
本誌の4開戦、これまたとります先輩の言っていたとおりの展開になっているんですよね。修に関してはすでにベイルアウトしちゃってますし、ベイルアウトのきっかけになったのも敵と撃ち合った後、乱戦中に隙をついて点を取ろうとしたが為にスナイプされちゃってるのでまさに予言通りなんですよね。とりまるせんぱいは偉大。
12巻は修行パートの手前まで
12巻は106話までの収録になっています。とりまる先輩が本部のA級隊員に指導をお願いする場面で終わりですね。次の13巻では誰が表紙になるのかなー。わりと3回戦から4開戦までの話が長くて修行パートが続いていたなーという印象なので、唯我が表紙にならないかなーとか思ったり。予想というか願望ですねw
実際は二宮、カゲ、東さんあたりでしょうか。4回戦の序盤は東さんが無双してた覚えしかないので、東さん予想で!
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